ザ・クラッシュ／ロンドン・コーリング

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商品説明

1979年の作品。
パンク・ロックを、自分たちがファンと一緒にあるべき姿としての理想として捉えて、そこに殉じたバンド、それがクラッシュでした。
解散し、メンバーのジョー・ストラマーも亡くなった今となっては、その感が強くなります。
このアルバムを巡るエピソードのひとつとして、当初はレコード2枚組だったのを、通常のアルバム1枚の価格で発売したというのがあります。
これはバンド側が「LPレコード1枚と12インチのシングル1枚の構成にするから」とレコード会社を騙して実現したもので、当然売上額の取り分は減るのですが、そこまでして自分たちの今の音楽をファンに購入しやすくしたかったのでしょう。
そして、ここに収められた曲は、従来のパンクらしいロックだけでなく、ロカビリーや1960年代風ポップ、R&B、スカ、レゲエなどのスタイルを取り入れ、他人の曲のカバーもしています。
そして歌詞には、政治家や巨大企業など、巨大な権力を持つ者への批判を込めています。
こういうスタイルの変化も、コアなパンクスだけでない、より広いリスナーの期待に応えようとする意識が高かったからではないでしょうか。
そういう高い理想を抱えながら制作されたアルバムの最後を飾るのは、『トレイン・イン・ヴェイン』という曲。
当初はノー・クレジットだったこの曲は、ジャケットの印刷が完了したあとで急遽収録されたというエピソードがあり、＂僕のそばにいてくれ＂という聴く者への直接的思いを込めた印象的な歌詞とともに、シングル・カットされ、全米ヒットチャートの23位となるスマッシュ・ヒットとなりました。
高い理想を抱えながらも、人間的な弱さをも曝け出してしまうバンド、それがクラッシュの魅力だったのです。

経年により紙の白い部分に黄ばみが少しありますが、歌詞・対訳・ライナーノーツ・帯は完備した国内盤で、美品です。

3年以上前

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