ニックス・ムービー/水上の稲妻 DVD

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商品説明

『理由なき反抗』『大砂塵』などのニコラス・レイ監督が書きためた脚本を映画化しようとしたヴィム・ヴェンダース監督。しかし彼は、肺ガンのために死期が迫るレイの姿を見て、ふたりが映画を撮ろうとする状況をドラマに仕立てようとした。彼らが自分自身の役を演じ、ドキュメンタリーとフィクションの境界を曖昧にした野心的な一作。レイは、本作を撮る前に、ヴェンダースの『アメリカの友人』にも俳優として出演している。
ニューヨークのレイを訪ねて来るオープニングから、映像はあくまでもドキュメンタリー・タッチだが、ベッドのレイと彼を見つめるヴェンダースが、次のシーンでは入れ替わっているなど、自在な演出で観る者に心地よい幻惑感を与える。撮影が進むにつれ、体調を悪化させていくレイは、ついに死去。本作の彼のセリフには、死を間近にした人間にしか語れない表現にあふれ、胸に迫るものがある。そして。自らの「カット！」という言葉で幕を引くレイ。「映画の中の死は偽物」というセリフも出てくるように、ヴェンダースは、親友であり、尊敬する師でもあるレイの死が、映画の中だけで起こったことと言いたげで、その気持ちがせつない。

死期の迫ったニコラス・レイ監督が‘死にゆく老監督を若手の監督が見つめる’という、自身とヴェンダースの関係をそのまま描いた脚本を、彼と共同監督した作品。

監督・脚本・出演: ヴィム・ヴェンダース/ニコライ・レイ
撮影: ロビー・ミューラー
出演: トム・ファレル/スーザン・レイ

本編87分
片面1層
1980西ドイツ
日本語字幕

6年以上前

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