メモリアル病院の5日間（KADOKAWA）／シェリ・フィンク（高橋則明　他　訳）

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ラクマ安心・安全への取り組み

商品説明

2015年5月9日第1刷発行。

1926年3月14日、ニューオリンズ・アイテム・トリビューン紙の日曜版のほぼ3ページを割き、とある病院の開業を伝える記事と広告が掲載された。
のちにメモリアル病院と呼ばれることとなるこの病院は、一部のニューオリンズ市民にとって、すぐに信頼される場所となる。
そこはメキシコ湾にハリケーンがやってくるたびに、自宅より安全な絶好の避難場所となったのだ。
だから、ハリケーン・カトリーナが接近したときも、当院の外科ICU担当看護師、キャシー・グリーンは不安がる娘にこう言った。
「うちの病院がどうにかなるなら、それは町全体が壊滅するときよ」
ハリケーン・カトリーナ－それは2005年8月末にアメリカ合衆国南東部を襲った大型ハリケーンのこと。
ニューオリンズでは湖と水路の堤防が複数の個所で決壊し、市内の約8割が水没し、メモリアル病院は水道も電源を喪失したなかで、200人を超える患者、600人を超える病院スタッフ、1000人を超える近隣避難民住民とともに、５日間救助を待ちながら過ごすこととなったのである。
そして医師たちは暑さと疲労、設備不足と衛生不良の情況の下、救助する患者の優先順位をつけ始める。
一部の医師たちによって重症患者と蘇生禁止患者の救助は後回しにするという判断がなされていくが、さらに一部の医師たちによって、蘇生禁止の患者たちは病院から救助しないと決定され、患者たちに致死量のモルヒネが注射されていった行為が発覚する。
その後、メモリアル病院で行われたこの行為について、司法の手が入ることになる。
果たして、患者を楽にさせるためという理由から行った医師たちの行為は許されるのか。安楽死か、殺人か。司法の判断は？
本書は、その５日間、そこから遡ること1926年と1927年の別のハリケーン襲来時の様子、さらに襲来前夜の2005年8月27日から、ハリケーンが去った後で行為が発覚し繰り広げられた裁判まで、事件を追い続けた詳細で壮大な記録である。
2022年にはテレビ・ドラマ化され、再び問題提起をすることなった作品の原作ともいえるノンフィクションでもある。

経年により、白い紙の一部分に少しだけ色褪せがありますが、それ以外は美品です。

1年以上前

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