カルメン・ミランダ／ザ・ブラジリアン・レコーディングス

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商品説明

1993年の作品。
カルメン・ミランダは、サンバ歌手、ダンサー、舞台および映画女優で、＂ブラジルの爆弾（The Brazilian Bombshell）＂と称されるほどの人気を得たブラジルのスターです。
1939年にブロードウェイのプロデューサー、リー・シューバート（Lee Shubert）とミュージカル『ストリート・オブ・パリス（The Streets of Paris）』出演の契約を結んで以来、活動の拠点を米国に移し、1940年の映画『遥かなるアルゼンチン（Down Argentine Way）』で、そのエキゾチックな衣装とポルトガル訛りの英語が、彼女のトレードマークになります。
特に、1943年の映画『ギャングズ・オール・ヒア（The Gang's All Here）』で被った、バナナでできたフルーツ・ハット（fruit hat）は強烈なファッション・アイコンとなり、1930年に作曲家ジョズエ・デ・バロス（Josu de Barros）によるヒット曲『タイ（Ta ＂Pra Voc Gostar de Mim＂）』は、ブラジルの文化を初めて世界に紹介することにもなりました。
全盛期には、米国で最も人気のある女優の1人にも選ばれた彼女は、彼女のグループ、バンド・ダ・ルア（Bando da Lua）と共に、当時の米国大統領フランクリン・ルーズベルトと面会したり、1940年から1953年までの間には14本のハリウッド映画に出演し、その他ナイトクラブや、当時普及し始めたテレビのショー番組にも進出し、まさに＂ブラジルの爆弾＂に相応しい活躍をします。
今作は、そんな彼女が本格的に＂ブラジルの爆弾＂となる前、ブラジルで活動をしていた頃のサンバ作品集となっています。
1930年代のブラジル時代の彼女は、ラジオ番組で歌いながら、5本のブラジル映画に出演し、これらの映画は＂チャチャンダ（chanchada）＂と呼ばれる、庶民のローカルな映画として、豪華なハリウッド映画に対抗する意味合いもありました。
ハリウッドの色に染まる前、バナナを頭に被る前の、彼女のルーツに根差したサンバというのは、こういう音楽なのかもしれません。

日本盤なので、日本語のポルトガル語のライナーノーツ・帯は揃っています。
経年により、白い紙の部分に黄ばみがありますが、それ以外は美品です。

約4年前

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