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時雨のあと 藤沢周平 値下げしました
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時代ものの小説を書いていると、とかく筆が江戸期にむかい、
またその時代を小説にするのが一番面白い。――著者
江戸の市井に咲く小哀話七編。時代小説の名手の世界を十二分に堪能できる傑作短編集。
身体を悪くして以来、すさんだ日々を過す鳶の安蔵。妹みゆきは、兄の立ち直りを心の支えに、苦界に身を沈めた。客のあい間に小銭をつかみ兄に会うみゆき。ふたりの背に、冷たい時雨が降りそそぐ……。
表題作のほか、『雪明かり』『闇の顔』『意気地なし』『鱗雲』等、不遇な町人や下級武士を主人公に、江戸の市井に咲く小哀話を、繊麗に、人情味豊かに描く傑作短編全7話を収録。
【目次】
雪明かり
闇の顔
時雨のあと
意気地なし
秘密
果し合い
鱗雲
あとがき
解説:藤田昌司
著者の言葉
庶民が擡頭(たいとう)し、武士階級が少しずつ主役の座を滑り落ちて行く。つまり江戸期以前四百年以来の武家支配と人間性の抑圧が終熄(しゅうそく)を告げようとする壮大なドラマが、この時代の背後にあるわけで、江戸期という時代の顔が多面的なのは当然なのである。(略)
江戸期の人間の行動、心理といったものには、手探り可能な感触がある。それは近々百年ほど先で、現代と繋がっている時代であれば、当然のことかも知れない。(本書「あとがき」より)
本書「解説」より
(本書の)第二の特質は、登場人物がいずれも下級武士や、貧しい市井の人間に限られている点である。(略)
ここに登場する人物は、足を折ってトビ職から日傭(ひよう)とりになった末、たった一人の妹を女郎に売りとばしてしまった男だとか、乳呑み児を置いて女房に死なれ、虚脱状態になっているダラシない職人と、その父子家庭に同情する同じ長屋の娘だとか、年老いて半ば耄碌(もうろく)した町人の隠居と、その家の嫁などである。
第三には、いずれも人情の世界を描いていることである。江戸庶民や下級武士の人情の世界を抒情的に描くのは、藤沢文学の最も魅力的な美質である。
――藤田昌司(文芸評論家)
出版社 : 新潮社; 改版 (1982/6/25)
発売日 : 1982/6/25
文庫 : 290ページ
ISBN-10 : 410124703X
ISBN-13 : 978-4101247038
寸法 : 14.8 x 10.5 x 2cm
またその時代を小説にするのが一番面白い。――著者
江戸の市井に咲く小哀話七編。時代小説の名手の世界を十二分に堪能できる傑作短編集。
身体を悪くして以来、すさんだ日々を過す鳶の安蔵。妹みゆきは、兄の立ち直りを心の支えに、苦界に身を沈めた。客のあい間に小銭をつかみ兄に会うみゆき。ふたりの背に、冷たい時雨が降りそそぐ……。
表題作のほか、『雪明かり』『闇の顔』『意気地なし』『鱗雲』等、不遇な町人や下級武士を主人公に、江戸の市井に咲く小哀話を、繊麗に、人情味豊かに描く傑作短編全7話を収録。
【目次】
雪明かり
闇の顔
時雨のあと
意気地なし
秘密
果し合い
鱗雲
あとがき
解説:藤田昌司
著者の言葉
庶民が擡頭(たいとう)し、武士階級が少しずつ主役の座を滑り落ちて行く。つまり江戸期以前四百年以来の武家支配と人間性の抑圧が終熄(しゅうそく)を告げようとする壮大なドラマが、この時代の背後にあるわけで、江戸期という時代の顔が多面的なのは当然なのである。(略)
江戸期の人間の行動、心理といったものには、手探り可能な感触がある。それは近々百年ほど先で、現代と繋がっている時代であれば、当然のことかも知れない。(本書「あとがき」より)
本書「解説」より
(本書の)第二の特質は、登場人物がいずれも下級武士や、貧しい市井の人間に限られている点である。(略)
ここに登場する人物は、足を折ってトビ職から日傭(ひよう)とりになった末、たった一人の妹を女郎に売りとばしてしまった男だとか、乳呑み児を置いて女房に死なれ、虚脱状態になっているダラシない職人と、その父子家庭に同情する同じ長屋の娘だとか、年老いて半ば耄碌(もうろく)した町人の隠居と、その家の嫁などである。
第三には、いずれも人情の世界を描いていることである。江戸庶民や下級武士の人情の世界を抒情的に描くのは、藤沢文学の最も魅力的な美質である。
――藤田昌司(文芸評論家)
出版社 : 新潮社; 改版 (1982/6/25)
発売日 : 1982/6/25
文庫 : 290ページ
ISBN-10 : 410124703X
ISBN-13 : 978-4101247038
寸法 : 14.8 x 10.5 x 2cm
4年弱前
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時代ものの小説を書いていると、とかく筆が江戸期にむかい、
またその時代を小説にするのが一番面白い。――著者
江戸の市井に咲く小哀話七編。時代小説の名手の世界を十二分に堪能できる傑作短編集。
身体を悪くして以来、すさんだ日々を過す鳶の安蔵。妹みゆきは、兄の立ち直りを心の支えに、苦界に身を沈めた。客のあい間に小銭をつかみ兄に会うみゆき。ふたりの背に、冷たい時雨が降りそそぐ……。
表題作のほか、『雪明かり』『闇の顔』『意気地なし』『鱗雲』等、不遇な町人や下級武士を主人公に、江戸の市井に咲く小哀話を、繊麗に、人情味豊かに描く傑作短編全7話を収録。
【目次】
雪明かり
闇の顔
時雨のあと
意気地なし
秘密
果し合い
鱗雲
あとがき
解説:藤田昌司
著者の言葉
庶民が擡頭(たいとう)し、武士階級が少しずつ主役の座を滑り落ちて行く。つまり江戸期以前四百年以来の武家支配と人間性の抑圧が終熄(しゅうそく)を告げようとする壮大なドラマが、この時代の背後にあるわけで、江戸期という時代の顔が多面的なのは当然なのである。(略)
江戸期の人間の行動、心理といったものには、手探り可能な感触がある。それは近々百年ほど先で、現代と繋がっている時代であれば、当然のことかも知れない。(本書「あとがき」より)
本書「解説」より
(本書の)第二の特質は、登場人物がいずれも下級武士や、貧しい市井の人間に限られている点である。(略)
ここに登場する人物は、足を折ってトビ職から日傭(ひよう)とりになった末、たった一人の妹を女郎に売りとばしてしまった男だとか、乳呑み児を置いて女房に死なれ、虚脱状態になっているダラシない職人と、その父子家庭に同情する同じ長屋の娘だとか、年老いて半ば耄碌(もうろく)した町人の隠居と、その家の嫁などである。
第三には、いずれも人情の世界を描いていることである。江戸庶民や下級武士の人情の世界を抒情的に描くのは、藤沢文学の最も魅力的な美質である。
――藤田昌司(文芸評論家)
出版社 : 新潮社; 改版 (1982/6/25)
発売日 : 1982/6/25
文庫 : 290ページ
ISBN-10 : 410124703X
ISBN-13 : 978-4101247038
寸法 : 14.8 x 10.5 x 2cm
またその時代を小説にするのが一番面白い。――著者
江戸の市井に咲く小哀話七編。時代小説の名手の世界を十二分に堪能できる傑作短編集。
身体を悪くして以来、すさんだ日々を過す鳶の安蔵。妹みゆきは、兄の立ち直りを心の支えに、苦界に身を沈めた。客のあい間に小銭をつかみ兄に会うみゆき。ふたりの背に、冷たい時雨が降りそそぐ……。
表題作のほか、『雪明かり』『闇の顔』『意気地なし』『鱗雲』等、不遇な町人や下級武士を主人公に、江戸の市井に咲く小哀話を、繊麗に、人情味豊かに描く傑作短編全7話を収録。
【目次】
雪明かり
闇の顔
時雨のあと
意気地なし
秘密
果し合い
鱗雲
あとがき
解説:藤田昌司
著者の言葉
庶民が擡頭(たいとう)し、武士階級が少しずつ主役の座を滑り落ちて行く。つまり江戸期以前四百年以来の武家支配と人間性の抑圧が終熄(しゅうそく)を告げようとする壮大なドラマが、この時代の背後にあるわけで、江戸期という時代の顔が多面的なのは当然なのである。(略)
江戸期の人間の行動、心理といったものには、手探り可能な感触がある。それは近々百年ほど先で、現代と繋がっている時代であれば、当然のことかも知れない。(本書「あとがき」より)
本書「解説」より
(本書の)第二の特質は、登場人物がいずれも下級武士や、貧しい市井の人間に限られている点である。(略)
ここに登場する人物は、足を折ってトビ職から日傭(ひよう)とりになった末、たった一人の妹を女郎に売りとばしてしまった男だとか、乳呑み児を置いて女房に死なれ、虚脱状態になっているダラシない職人と、その父子家庭に同情する同じ長屋の娘だとか、年老いて半ば耄碌(もうろく)した町人の隠居と、その家の嫁などである。
第三には、いずれも人情の世界を描いていることである。江戸庶民や下級武士の人情の世界を抒情的に描くのは、藤沢文学の最も魅力的な美質である。
――藤田昌司(文芸評論家)
出版社 : 新潮社; 改版 (1982/6/25)
発売日 : 1982/6/25
文庫 : 290ページ
ISBN-10 : 410124703X
ISBN-13 : 978-4101247038
寸法 : 14.8 x 10.5 x 2cm
4年弱前

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