Blue Film ブルー・フィルム／3～英会話バイエル　ピエールとカトリーヌ

1994年の作品。
1980年代のストリート＆ファッション・カルチャーの一翼を担った仕掛け人、桑原茂一がプロデューサーとなり制作された今作は、ピエールとカトリーヌというキャラクターを狂言回し的に設定し、エイズに対する啓発活動（当時はエイズが注目され始めた時期で、今よりも恐怖感や危機感が叫ばれていました）をテーマに、英会話とピアノのレッスンをモチーフに、オープニングからエンディングまで、下ネタで埋め尽くしたコンセプト・アルバム（？）であります。
下ネタの部分は、さすがに時代を感じさせるところがありますが、インナー・スリーヴに記載された英文をリスニングしながら読んでいくと、ちゃんと英会話の教材になっているのが、可笑しいです（ただし、本当に英会話が上達するかは知りませんが）。
音楽的には、佐藤奈々子のウィスパー・ボイスが、音数の少ないピアノの音に見事にハマり、今聴いてもセルジュ・ゲンズブール（こちらは男性ですが）的な浮遊感のあるセクシャリティを感じさせるのが魅力的です。

発売当時に見本盤として入手したものです。
帯はありません。
経年により、白い紙の部分に黄ばみがありますが、それ以外は美品です。