一節切(ひとよぎり)の古管
¥500,000 着払い
一節切(ひとよぎり)の古管。江戸時代の製作品と思われます。煤竹。籐巻きの上から厚く黒塗りが施されています。管管は朱漆塗り。長さ一尺一寸一部(約33.6センチメートル)。調子はA管。指孔は表四、裏一。 状態 金の線は陶器の技法ではお馴染みの金継の一種。製作段階でひびが入った部分の漆の埋め痕に蒔絵と同じ技法で金を蒔いています。現状にてひび割れが数か所発生しています。修復可能な範囲ですが、手は加えていません。現状販売となります。 特徴・魅力 一節切は室町時代に中国から伝来し、連歌や茶の湯と並び、当時の文人や武士に嗜まれました。一休さんこと、一休宗純和尚もこの縦笛に熱心だった様子が『狂雲集』などから読み取ることが出来るようです。当時は一節切とは呼ばず、これを尺八と呼んでいたようです。 江戸時代に入り、普化宗の虚無僧集団による普化尺八、すなわち現在の一尺八寸の尺八が法器として広まるにつれ、一節切はゆっくりと衰退を辿ります。 解体新書でお馴染みの蘭学者、前野良沢が一節切の名手だったことは有名です。