燕三条製　折りたたみペグハンマー　FOLDシリーズ　M3218

２０２２年１０月にリリースされた、新しい発想のペグハンマーのご紹介です。
ヘッドを９０度倒し、グリップ内にスライドさせて収納できる「折りたたみペグハンマー」です。キャンプギアの聖地、燕三条のアイアンクラフト社で開発されました。

梱包を解き、収納袋から取り出して、最初に手にした時の印象は「重たい」「冷たい」「ザラザラ」
折りたたみペグハンマー"Ｍ３２１８"は、折りたたんだ状態だと、ただの角ばった黒い鉄の塊です。軍用の文鎮です。と言われたら信じる人も居るかも知れないくらい武骨な印象です。

でも、直感的な操作が可能です。説明書を見なくてもボタンを押し、ヘッドを引き出すと、ちゃんとハンマーらしい姿になります。ヘッドをたたみ、スライドしてグリップに収納すると、また元の鉄の塊に戻る。形状の変化には、少し感動するかも知れません。

ペグダウンの時は一般的なペグハンマーの打撃音（カンカン、キンキン）では無く、

「ガシャン、ガシャン」

という、やや抑えぎみのメカニカルな音を発生します。柔らかめの鉄を使ったヘッドと、部品間のクリアランスによって衝撃が吸収されるためです。特徴的な打撃音なので、混んだキャンプ場では注目されるかも知れません。近くのキャンパーが集まって来た時は、少し打たせてあげてください。

使用時の外形寸法は、Ｗ３２×Ｄ２４０×Ｈ１０６（ｍｍ）
折りたたんだ状態では、Ｗ３２×Ｄ１７０×Ｈ３２（ｍｍ）
重さは約９５０ｇ。一般的なペグハンマーの１.５倍です。

重量がありますので、地面を選ばず豪快なペグダウンが可能です。ペグハンマーの重さが長所になるか短所になるかは、キャンプスタイルによりますが、小石混じりの硬い地面に、安定してペグを打たなければならないような場合は、"Ｍ３２１８"の重量に由来する強い打撃力が威力を発揮します。

主なパーツは、表面をショットブラストで梨地にした後、パーカーライジングで黒くしました。テントの設営中じゃなくてもカチャカチャ触っているだけで楽しくなってくる感触です。