当時ものカタログ　日産　マーチ（初代モデル）

貴重なニッサン・マーチターボのカタログ（E-K10型・昭和60年2月版・表紙込み15P）と後期型（1991年7月版・表紙込み28P）をセットでお譲りいたします。それぞれ暗所に保管されていましたが経年により表紙には擦れ、曲がり、変色などがありますが中身に張り付きなどはなく、読める状態です。初代マーチと言えばダイハツ・シャレード（3気筒）をメインライバルに据え、当時まだFRだったトヨタ・スターレットよりも先進的なFF構造、4気筒の専用エンジンを持つ日産の新たなベーシックカーとして誕生しました。マーチTURBOは専用エンジン、足回り、内装・外装などを与えられた、当時のクルマ好きをうならせた存在。現在ではこのような手法のメーカーチューンは見かけられなくなって久しいですが、のちのアルト・ワークスなどベビー・ギャングたちに大いに影響を与えた１台ですね。後期型でもグレードの一つとして残り、パワーステアリングを得たものの外観は控えめに。走りの主役はマーチR（ジムカーナやラリーで活躍）とその装備充実グレードであるSUPER TURBO（一般的にはこちらのほうが認知度の高い、930㏄エンジンにスーパーチャージャーとターボチャージャー、インタークーラーも装備。5MT車にはビスカスLSDも標準装備され、AT仕様もあるもののオプションでもパワステは用意されず。）へ移行されています。あくまで販売上の主役は女性向けやビジネス向けベーシックグレードでしたが走りのグレードには内装に本気度を感じさせるあたり、当時の日産のこだわりが感じられますね。マーチTURBOのカタログには当時のCMキャラクター、マッチ（近藤真彦）氏も登場、星野一義氏と対談しています。
後に日産パイクカー・シリーズのベースにもなったこの名車（当時の評論家の評価はイマイチでしたが）、日産ファンの方、ちょっと古くてベーシックなクルマに乗ってみたい方のお手元で楽しんでください。