MEの基礎知識と安全管理

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臨床工学技士は医療機器の専門医療職です。 病院内で、医師・看護師や各種の医療技術者とチームを組んで生命維持装置の操作などを担当しています。 また、医療機器が何時でも安心して使用できるように保守・点検を行っており、安全性確保と有効性維持に貢献しています。 臨床工学技士の代表的な業務の一例は次のとおりです。

医療機器の開発は新薬の開発と同様、医療の発展には欠かせないものであり、そこにお る生体医工学の寄与は万人が認めるものである。しかし、これらの機器も適切な保守・ 管理が行われ、正しく使用されたときにはじめてその機能を発揮するものであり。 医療機 器の安全の確保は医療現場において必須のものである。また、日本生体医工学会としても 医療機器の開発と同様,その保守・管理・安全使用は重大な関心事である。

本書は1983年(昭和58年) に ME 技術講習会に使用するテキストとして発刊された 『ME の知識と機器の安全」を引き継ぐものであり,このたび, 前回の改訂から6年を経 て 改訂第5版を発行することとなった。 専門技術者を養成するべく、 学会が行ってきた これまでの取り組みや本書発刊に至るまでの経緯は第4版の刊行の辞を参照されたい。 今 版改訂までの間に, 学会の名称が日本エムイー学会から日本生体医工学会に変わったが、 学会のME技術教育への取り組み姿勢にはいささかも変わりはなく, 新たな機器の出現や 進歩に対応して今回の改訂に到ったものである。 また, 2007年4月の第5次医療法改正に より, 病院内に医療機器に関する安全確保の体制を確保することが義務づけられ、医療機 器の保守管理や安全教育にいちだんと関心が高まっている状況にある。 従って、 今回の 改訂はまことに時宜を得たものと言える。 本書の改訂にご尽力いただいた ME技術教育委 具会, ME 技術講習会テキスト編集委員会にあらためて敬意を表すと共に、本書が医療現 場の医療機器安全確保をはじめとして様々な場面で役立つことを祈念するものである。 2008年9月
<(社)日本生体医工学会 会長

輔网英雄 (国立病院機構大阪医療センター院長)

「MEの基礎知識と安全管理」
日本生体医工学会
定価: ￥ 5800

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