【じろう様連絡用】死の棘
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「死の棘」
定価: -
平成2年3月10日19刷。
帯付き。
本文には書込み・線引きなどはありません。
ページの折れ跡が2カ所あります。
背表紙の上部にカバーの傷み、三方に経年による褪色を感じます(写真参照)。
内容紹介
夫の情事が妻を狂気に追いやった。
夫婦の絆とは何かを問う凄絶な人間記録。
思いやりの深かった妻が、夫の〈情事〉のために突然神経に異常を来たした。狂気のとりことなって憑かれたように夫の過去をあばきたてる妻。ひたすら詫び、許しを求める夫。日常の平穏な刻は止まり、現実は砕け散る。狂乱の果てに妻はどこへ行くのか ――?ぎりきりまで追いつめられた夫と妻の姿を生々しく描き、夫婦の絆とは何か、愛とは何かを底の底まで見据えた凄絶な人間記録。
日本文学大賞、読売文学賞、芸術選奨受賞!
【目次】
第一章 離脱
第二章 死の棘
第三章 崖のふち
第四章 日は日に
第五章 流棄
第六章 日々の例
第七章 日のちぢまり
第八章 子と共に
第九章 過ぎ越し
第十章 日を繫けて
第十一章 引っ越し
第十二章 入院まで
解説:山本健吉(文芸評論家)
本文冒頭より
私たちはその晩からかやをつるのをやめた。どうしてか蚊がいなくなった。妻もぼくも三晩も眠っていない。そんなことが可能かどうかわからない。少しは気がつかずに眠ったのかもしれないが眠った記憶はない。十一月には家を出て十二月には自殺する。それがあなたの運命だったと妻はへんな確信を持っている。「あなたは必ずそうなりました」と妻は言う。でもそれよりいくらか早く、審(さば)きは夏の日の終わりにやってきた。……
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商品情報
カテゴリ |
エンタメ/ホビー › 本 › 文学/小説 |
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