渋沢栄一『雨夜譚』
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大実業家の自伝
91歳の生涯で1000に余る企業・学校を育成・支援した大実業家の自伝。武州深谷の百姓に生まれた少年が攘夷倒幕を志すも、あろうことか徳川家の直臣として異郷の地パリで維新を迎える羽目となり、のち明治政府を出て実業界に転じる33歳までの履歴を、円熟期を迎えた渋沢翁が、子弟に請われるまま座談のかたちで物語る。
- 書 名:雨夜譚(あまよがたり)
- 著 者:渋沢栄一
- 仕 様:文庫判(148 × 105 × 7ミリ)188頁
- 番 号:978-4-907511-66-1
- 初 版:2019年7月26日
- 定 価:895円+税
いわゆる士族の商法者としては、渋沢翁は第一であり、成功者としても第一である。しかも翁は実業界の大元老ではあるが三井・岩崎・安田というが如き金持ち連中の列には入っていない。これはなぜであるか。商人となりて、あまりに金持ちとならぬところに、渋沢翁の本領がある。
――徳富蘇峰(歴史家)
聞くところによれば、翁は毎日数人の訪問客に押しかけられるが、いかなる場合にも忙中一閑を割いていちいち面会し、鄭重に客を遇しよくその語るところを傾聴して、それに誠意ある意見を述べて懇談を交わし、決して玄関払いを喰わせることがないという。
――徳川家達(公爵・徳川宗家第十六代当主)
特別に高等なるところの教育を受けられたという訳ではありませぬけれども、その当時の教育を完全に受けられ、そして自己が発達なさると同時に、その観るところの世界が大きくなり、大きくなるに従ってその接触する範囲が自然に拡充されたのでありました。
――幸田露伴(小説家)
[著 者 略 歴]
渋沢栄一〈しぶさわ・えいいち〉子爵、明冶・大正期の指導的大実業家。1840年(天保11)武州深谷に生まれる。生家は豪農。一橋慶喜に仕え、67年、徳川昭武に随行し渡欧、翌年の維新を異郷で迎える。帰朝後、新政府に出仕し大蔵大丞まで務め、73年、退官して実業界に入る。第一国立銀行のほか、王子製紙、大阪紡績、東京瓦斯など多くの近代的企業の創立と発展に尽力。1916年、76歳での実業界引退後も長寿を保ち、社会公共事業や国際親善に力を注いだ。31年没す、享年91。
[関 連 書]
- 勝海舟 氷川清話
- 頭山満 大西郷遺訓
- 頭山満 頭山翁清話
- 川田順 愛国百人一首
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エンタメ/ホビー › 本 › 人文/社会 |
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