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私は標高８００ｍほどの山深いポツント一軒家で生まれ育ちました。子供の頃は、急傾斜地の、地味のやせた段々畑で、わずかばかりの現金収入を頼りの自給自足が基本の暮らしでした。そこは現代様の効率を追い求める生活とは、ほど遠く何をするにも手間ひまをかけ、自然と一体となり共存が求められた日常でした。亡父母の農作業においても高価な化学肥料などは手に入らず有機資材を発酵させて利用していました。そのような暮らしを眺めながら成人をして小さな町の郊外に居を構え菜園を始めて３０年余りが経ちました。私は現代様の農業知識を持ち得ないですから、すべてが亡父母のコピ－です。化学肥料とか薬剤散布の知識は持ち合わせておりません。ですから、使用できません。昔ながらの非効率きわまりない手法で菜園を駆け回ってます。私の体が動くかぎりは野菜たちと会話をくり返したいと願っている愚か者です。