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一握の砂・悲しき玩具 石川啄木 最低価格です
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商品説明
歌は私の悲しい玩具である――。
実生活に根ざした独自の歌風で歌壇に新風を吹き込んだ、夭逝の詩人の代表作。
啄木の処女歌集であり「我を愛する歌」で始まる『一握の砂』は、甘い抒情にのった自己哀惜の歌を多く含み、第二歌集の『悲しき玩具』は、切迫した生活感情を、虚無的な暗さを伴って吐露したものを多く含む。
貧困と孤独にあえぎながらも、文学への情熱を失わず、歌壇に新風を吹きこんだ啄木の代表作を、彼の最もよき理解者であり、同郷の友でもある金田一京助の編集によって収める。
目次 一握の砂(我を愛する歌、煙、秋風のこころよさに、忘れがたき人人、手套を脱ぐ時)
悲しき玩具
捨遺
解説 金田一京助
啄木と歌 山本健吉
年譜
「悲しき玩具」巻末、歌人・土岐哀果による「あとがき」より
(啄木が亡くなる)その四五日前のことである。金がもう無い、歌集を出すようにしてくれ、とのことであった。で、すぐさま東雲堂へ行って、やっと話がまとまった。
うけとった金を懐(ふところ)にして電車に乗っていた時の心もちは、今だに忘れられない。一生忘れられないだろうと思う。
石川は非常によろこんだ。氷嚢(ひょうのう)の下から、どんよりした目を光らせて、いくたびもうなづいた。(原文は旧仮名遣い)
本書「解説」より
どんな時代、どんな所でも、啄木は凡(およ)そ自暴自棄にはならなかった。自己に忠実だったこと、われわれ側(そば)で見ていて感心させられた。自分の作る詩には、きっと一々月日を入れて一つだって抜けたものはない。短歌でも一々ノートへ、その作歌の月日を入れて浄書をして保存した。だから日記でもあのように、病気で書けなくなるまでは続けたのである。
――金田一京助(言語学者)
本書解説「啄木と歌」より「我を愛する歌」について
自分の来し方を振りかえり、その生の悲しさをいとおしむ歌である。「おれはいのちを愛するから歌を作る。おれ自身が何より可愛いから歌を作る。」(「一利己主義者と友人との対話」)命を愛するから、そのときどきにふときざす気持の動きを尊重する。ここでは、あるときは感傷的に、あるときは自嘲的に、時には棄てばちに、詠み出している。日常語を使いながら詠み出された心の揺らめきの瞬間的な真実が、読者の心を捉えるのである。
――山本健吉(評論家)
石川啄木(1886-1912)
岩手県日戸村生れ。
約5年前
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商品説明
歌は私の悲しい玩具である――。
実生活に根ざした独自の歌風で歌壇に新風を吹き込んだ、夭逝の詩人の代表作。
啄木の処女歌集であり「我を愛する歌」で始まる『一握の砂』は、甘い抒情にのった自己哀惜の歌を多く含み、第二歌集の『悲しき玩具』は、切迫した生活感情を、虚無的な暗さを伴って吐露したものを多く含む。
貧困と孤独にあえぎながらも、文学への情熱を失わず、歌壇に新風を吹きこんだ啄木の代表作を、彼の最もよき理解者であり、同郷の友でもある金田一京助の編集によって収める。
目次 一握の砂(我を愛する歌、煙、秋風のこころよさに、忘れがたき人人、手套を脱ぐ時)
悲しき玩具
捨遺
解説 金田一京助
啄木と歌 山本健吉
年譜
「悲しき玩具」巻末、歌人・土岐哀果による「あとがき」より
(啄木が亡くなる)その四五日前のことである。金がもう無い、歌集を出すようにしてくれ、とのことであった。で、すぐさま東雲堂へ行って、やっと話がまとまった。
うけとった金を懐(ふところ)にして電車に乗っていた時の心もちは、今だに忘れられない。一生忘れられないだろうと思う。
石川は非常によろこんだ。氷嚢(ひょうのう)の下から、どんよりした目を光らせて、いくたびもうなづいた。(原文は旧仮名遣い)
本書「解説」より
どんな時代、どんな所でも、啄木は凡(およ)そ自暴自棄にはならなかった。自己に忠実だったこと、われわれ側(そば)で見ていて感心させられた。自分の作る詩には、きっと一々月日を入れて一つだって抜けたものはない。短歌でも一々ノートへ、その作歌の月日を入れて浄書をして保存した。だから日記でもあのように、病気で書けなくなるまでは続けたのである。
――金田一京助(言語学者)
本書解説「啄木と歌」より「我を愛する歌」について
自分の来し方を振りかえり、その生の悲しさをいとおしむ歌である。「おれはいのちを愛するから歌を作る。おれ自身が何より可愛いから歌を作る。」(「一利己主義者と友人との対話」)命を愛するから、そのときどきにふときざす気持の動きを尊重する。ここでは、あるときは感傷的に、あるときは自嘲的に、時には棄てばちに、詠み出している。日常語を使いながら詠み出された心の揺らめきの瞬間的な真実が、読者の心を捉えるのである。
――山本健吉(評論家)
石川啄木(1886-1912)
岩手県日戸村生れ。
約5年前

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