ジェームス・テイラー（James Taylor）／ J T

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商品説明

1977年の作品。
同年のグラミー賞、ベスト男性ポップボーカル賞に輝いた『ハンディ・マン』を収録した傑作です。
『ハンディ・マン（Handy Man）』とは便利屋、あるいは都合の良い男という意味で、オリジナルは、1960年に黒人ドゥワップ・グループのスパークス・オブ・リズムがヒットさせた曲のカバー。
オリジナルはマイナー調で、ドゥワップ・コーラス特有のユーモラスさと黒人の境遇の悲しさが入り混じったような出来になっていますが、彼のカバーでは、たとえ自分が頼りない存在でも真摯に愛する人を慰めようとする温かさと優しさに満ちた内容になっています。
彼の親友であり、かつてはマネージャー、そして今作のプロデューサーも担当しているピーター・アッシャー（元ピーター＆ゴードン）曰く「ジェームスは20歳の若さでアップル・レコードからデビューしたときから、同世代の他のアーティストが中身の無い歌を歌っているなか、その年齢以上に成熟かつ確信を持った作品を作っていた」と指摘したように、完成されたスタイルを持っていました。
しかし、そのスタイルは繊細さと一体のものであり、作品の売れ行きが悪いことを悲観して薬物中毒に走ったり、精神衰弱に陥ったり、交通事故を起こしギターが弾けなくなったり、自らの人間的な弱さに苦しむことも多かったのです。
彼の歌声は、そんな人生の歩みが反映されているのだと思います。
それは、自分の弱さをさらけ出すことのできる強さとして、この『ハンディ・マン』にも反映されているのではないでしょうか。
大声で叫ぶこともなく、ただ目の前の愛する人を淡々と包み込むような静かな力。
それが彼のボーカルの魅力だと思います。
ダニー・クーチマー、リーランド・スカラーなど親しい友らに囲まれ、（現在は離婚しましたが）長年連れ添ったカーリー・サイモンも曲作りに参加し、アットホームな親しみやすさもある作品には、聴く者をリラックスさせる癒しがあります。

米国輸入盤のため、英詞が記載されているのみで、日本語関係の資料はありません。
経年により、裏ジャケットなど白い紙の部分に黄ばみとヨレがありますが、それ以外は美品です。

約4年前

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