マーヴィン・ゲイ／レッツ・ゲット・イット・オン

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商品説明

1973年の作品。
マーヴィン・ゲイの13枚目のスタジオ・アルバムは、＂さあ、愛し合おう＂というタイトルが示すように、セクシャルな歌詞に、ファンキーかつ、ドゥワップやジャズの影響を受けたスムーズ・ソウルとでもいうべき、彼独自の芸術性と商業性を両立したスタイルが確立された傑作となりました。
軽快な所謂＂モータウン・サウンドの原型＂に自らを当て嵌めながら、新しいサウンドを創造する姿勢が窺えます。
しかし、ここに至るまでの道は、決して平坦ではありませんでした。
モータウン・レコード社長のベリー・ゴーディは、当時としては破格の契約を結び、彼はその重圧に苦しむことになります。
さらに、彼を長年苦しめてきた子供の頃からのトラウマ、厳格過ぎる父親からの虐待を伴う教育は、彼の性意識を歪んだものにしており、それはベリー・ゴーディによって無理矢理結婚させられたベリーの姉アンナ（マーヴィンよりも17歳も年上！）によって、より根深いものになっていたのでした。
しかし彼は、創作面で付けた自信を持って、アフリカの伝統的宗教を信仰したり、自らの愛や努力を神への愛の隠喩として昇華するなど、スピリチュアルな方向へのめり込み、次第に彼の頭のなかは、セックスとロマンスの感覚で一杯になってします。
そして、アルバムのレコーディング初日、事件は起こりました。
プロデューサーのエド・タウンゼンドと彼は、タイトル曲について意見を交わしていたところ、別のプロデューサーのケネス・ストーヴァーは、もっと政治性を込めた歌詞にすることを提案しますが、タウンゼントと彼は最初のデモテープ通り、セクシャルな歌詞とロマンチックなアレンジで行くことを確認しました。
このスタジオ内でのやり取りの間、彼ら以外にもう1人の女性がいたのです。
彼女の名前は、ジャニス・ハンター。
彼の友人であるバーバラ・ハンターの娘で、まだ17歳の少女でしたが、マーヴィンは彼女を誘惑し、公私とも離れられない関係になります。
そして2人は交際し始め、1977年に結婚することになるのですが……出会いの時点でマーヴィンは既婚者、しかも配偶者は所属するレコード会社の社長の姉ということが、のちに彼を再び苦しめることになります。

米国輸入盤のため、日本語関係の資料はありません。
紙の一部に黄ばみが少しありますが、それ以外は美品です。

5年弱前

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