U2 ／アクトン・ベイビー

¥500 送料込

本人確認済
紛失補償有

ラクマ安心・安全への取り組み

商品説明

1991年の作品。
いきなり無機質な音がぶつかり合う、ノイジーでヘヴィ、暴力的な響きさえ感じさせる構成のオープニング曲に、驚かされます。
それは、過去の自分たちのすべてを破壊するためにある音。
この頃のU2は、前々作『ヨシュア・トゥリー』が空前の大ヒット、続く前作『ラトル・アンド・ハム』は、彼らのツアーやレコーディングを追ったドキュメンタリー映画のサウンド・トラック盤も兼ねた作品で、こちらも大ヒットしました。
しかし一部の批評家からは「自惚れが感じられ、大げさで間違った方向に向かっている」という意見も少なくなかったのです。
実際にバンド内部でも、表現欲求が膨らみ過ぎた故に過剰になった自意識を持て余したり、商業的成功によるプレッシャーに押し潰されそうになっていたのは確かだったようです。
そんな状態からバンドを救ったのは、アルバム3曲目の『ワン』。
元々は気紛れなギターの弾き語りから生まれた曲のはずだったのですが、切々と歌い上げるラヴ・ソングが、彼らを本来あるべき原点へ回帰させ、かつ、そこを壊すべき対象とすることで新しい道が拓けたのではないでしょうか。
そして完成した本作は、暗く内省的な内容にはなっていますが、新しいサウンドのスタイルをどんどん積極的に取り入れていく軽快さも感じられる傑作となったのでした。
この後彼らは、アルバム・プロモーションのため『Zoo TV Tour』と名付けられたコンサート・ツアーを決行します。
映像などを多用した凝ったセットで、過剰な現代のマスメディアを皮肉り、そんな情報過剰な世界で自分たち、ロックンロール・バンドはどうあるべきかを多くの観客に問うた挑戦的なパフォーマンスでした。
これは現在のように、インターネットなどの多様なメディアが普及し、ポップ・ミュージックの在り方も変化し続ける時代における普遍的テーマで、その問題提起の口火を切ったという意味でも、歴史に残る作品なのかもしれません。

日本盤なので、ライナーノーツ・英詞・対訳・帯、すべて揃っています。
美品です。

3年以上前

SOLD OUT